健康診断にこられた方の血圧がちょっと高めだったりすると、いろいろと注意事項のお話をしたり治療の話をしたりするのですが、これが結構うるさがれるんです。医者にかかるたびに血圧が高いですね、と言われもう辟易としているのでしょう、はいはい分かっています、もういいです、といった感じです。 おまけによく語り継がれているのが「一度血圧の薬を始めると一生やめられないんでしょう?そんなのはいやだから飲みません。」という言葉です。 高い血圧を放置すると脳卒中になる危険性が高くなりますよ、とか心臓病になりますよと言っても、「ころっと死ねれば本望です。」と言い返されることもしょっちゅうです。そういう生き方(死に方)を選ぶのもいいとは思いますが、でもそう簡単にころっとは行けません。半身不随になったり心不全で苦しい生活を続けることになるかもしれないのです。 ところで、高血圧を治療しないで放置すると痴呆(今は認知症といいますが)になりやすくなると聞いたらどうでしょう。このグラフを見て下さい。 ![]() 高血圧の人は正常血圧の人に比べて3倍痴呆に進展しやすい。高血圧を持っていてもしっかり治療されていれば血圧正常の人と変わりはないが、治療が不十分だとやはりそれなりに痴呆になりやすい。こういうものです。 一般的な痴呆には脳血管性とアルツハイマー型とその2つの混合型の3つがありますが、脳血管性は脳動脈硬化を基礎に持つことが多いわけで高血圧と大いに関係があるわけです。さらにアルツハイマー型でもやはり脳血管の動脈硬化と無関係ではないとされています。 あなた、その血圧を ほうち すると ちほう になりますよ。 |